軽度~中等度難聴の私のお仕事変遷②【転職活動に挫折した話】
こんにちは、サチフクです。
今回は中等度難聴の私が長らく務めていた販売員の仕事を辞め、転職活動をした時のお話をしていきます。
「私のお仕事変遷②」ということなので、興味がありましたら「その①」の方も読んでいただけると嬉しいです。
タイトルにある通り、私は思い描いていた転職ができず、挫折しました
私は事務系の仕事をしたいと思っていたのですが、粘り強くトライする前に精神的に参ってしまい、挫折というか自滅しました。
自滅した一番大きな理由は、耳が悪いことで完全に考え方がマイナス思考に陥ってしまい、自分にできる仕事などない、と思ってしまったからです。
こんな私のダメダメ体験でももしかしたら聞きたいと思ってくれる方もいるかもしれないのでさらけ出していきます!
そして今では挫折して良かったと思っていますので、その理由については「その③」へと続かせていただきます。
是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
事務経験がないのに事務職を目指していた
私はとある衣料品のお店で販売員を11年やっておりました。
私は人と接すること、洋服や雑貨類、お店の演出や配置などを考えたりすることが大好きだったのでとてもやりがいを感じていました。
難聴でさえなければ天職だと思っていたのですが、人生、なかなか思うようにはいきませんね。
販売員の仕事は楽しかったのですが、私の場合は以下のようなデメリットを感じていました。
販売員のデメリット
- 立ち仕事なので足腰を痛めやすい
- シフト制で、入りたい曜日や時間帯にならないことがある
- 色々な時間帯に入ると生活リズムが乱れる
安易な考えだと思われると思いますが、時間が固定され、座って仕事をするオフィスワークをやりたいと思ったんですよね。
私には事務経験はなかったのですが、SE経験があること、販売員で事務的処理もしていたこと、資格や学歴もちょっとしたアピールポイントになると思っていたこと、からチャレンジしてみることにしました。
ある程度年齢が行ってしまっているので、事務経験がないのにいきなり正社員は無理だろうと、派遣社員を考えていました。
転職活動がうまくいかなかった敗因3つ!結果は自滅
冒頭でもお話したように、私は思い描いていた転職活動ができず、メンタルを病み、自滅してしまいました。
敗因として考えられるのは以下の3つです。
転職活動がうまく行かなかった原因として考えられるもの
- アピールポイントではないのに難聴の話ばかりをしてしまった
- 先に仕事を辞めてから転職活動にうつってしまった
- もともと心身ともに体調が悪い時だった
アピールポイントではないのに難聴の話ばかりをしてしまった
1つ目の転職活動失敗原因は、アピールポイントではないのに難聴の話ばかりを派遣会社に伝えてしまったことです。
軽度・中等度難聴の人は障害者手帳をもらえないので障害者枠から採用を狙うことはできません。
つまり、自分が難聴であることを話すことのメリットは以下の2点が考えられるかと思います。
- 後からトラブルにならないようにするため
- 話しておくことで自分の気持ちが楽になるため
私自身、前職で難聴であることを途中で打ち明けた時に上司に採用面接の段階でそのことは伝えたのか、と聞かれました。
採用する側が事前に持病があるのであれば知っておきたいと思うのは当然のことですよね。
しかし、採用してもらいたい側としてはウィークポイントになるので伝えるかどうか、本当に迷います。
言ったら不採用になっちゃいそう
当然、そう考えてしまいますよね。
しかし、前職の販売員を辞めた理由が難聴でうまく聞き取れず、それゆえにストレスから難聴が悪化した経緯があったので言うのは必須だと思いました。
そんな中、派遣会社の人と電話でやり取りしていくうちに、相手や環境によっては電話の声が全然聞き取れないことに気づき、ややパニックになりました。
前職場でも使用している電話機が古い電話機で、音量の調節ができなかったこともあり、聞き取れなくて苦労した経験が何度もあります。
そこで、仕事探しの条件に「電話応対なし」を追加することにしたのです。
考えてみれば当然ですよね。事務なのに「電話応対なし」は結構レア案件です。
そして世の中には難聴でなくても電話応対したくない人がたくさんいるようで、電話応対なしは人気案件でした。
数多くの人がエントリーする中、事務経験なし+ある程度年齢のいった+難聴の私が通ることは残念ながら1度も無かったのです。
ありがたくも派遣会社の方からオファーを頂けることもあったのですが、よくよく聞くと電話応対が含まれているものばかりでした。
電話応対だけでなく、例えばオフィスでは椅子に座った状態のまま机越しに話しかけられることが多いですよね。
私は机越しという程度の距離であっても普通の声で話された場合、少ししか聞き取れません。
話しかけられるたびにそばに近寄って話を聞きに行くのではうっとおしがられるでは?と心配になりました。
そういった感じで求人広告を見ながらリアルに自分が働いている姿を想像した時
私にできる気がしない。また聞こえが悪いことでストレスを抱えそう・・・
と、すっかり自信をなくしてしまいました。
仮に職場の人がみんな良い人で快く言い直してくれたとしても、他でもない私が自分を責めてしまうのです。
先に仕事を辞めてから転職活動にうつってしまった
転職活動がうまく行かなかった敗因として考えられる2つ目は、先に仕事を辞めてから転職活動にうつってしまったことです。
私は器用ではないので、仕事をしながら転職活動をするのはとても無理だと思っていました。
しかし、仕事に行かず毎日求人広告を眺め、自分にできそうか、できなさそうか、そればかりを考えている日々は次第に精神的に追い詰められてきてしまいました。
考えてみたら私は1ヶ所に長く働くタイプだったので、就職活動自体学生の時以来でした。
こんなにも返事1つ返してもらうのに時間がかかることだと認識していなかったので、待っている間にジリジリと消耗していってしまいました。
仕事や外に出かける用事があれば気分転換ができて長く活動を続けていられたと思うのですが、収入がないまま、ただ焦ってしまいました。
もともと心身ともに体調が悪い時だった
私は前職を辞める前から自律神経失調症なのか、とても体調が悪かったです。
免疫が落ちていたのか、会社を辞める頃コロナになってしまい、その後も後遺症に悩まされていました。
実は派遣会社からなかなか仕事を紹介されなかったので、方向転換してパートを探していました。
手ごたえのあった事務職のお仕事と、内定を頂いたインストラクターのお仕事があったのですが、その時には自信喪失すぎて「できる気がしない」と、お断りしてしまいました。
普通のメンタルではなくなってしまっていたので、このままではヤバいと転職活動を打ち切り、オフィスワークは諦めることにしました。
まとめ
なんだかとても暗い記事になってしまってすみません(笑)。
当時、本当に辛かったんですよ。
どんな仕事にもコミュニケーションは必要です。
人の話がちゃんと聞き取れないのに私にできる仕事はあるのかな、と必要以上に負い目を抱えすぎていました。
しかし、障害者手帳をもらうレベルではなくても、聞き取れないことでこんなにも悩んでいる人がいるんだな、と知って頂けると嬉しいです。
転職活動を一旦打ち切った私はまずは体調やメンタルを立て直すべく体質改善に勤しみつつ、自分探しの旅に出かけることにしました(笑)。
いや、まさか、この年になって「私にできる仕事は何?」「私は何をしたいの?」と悩むことになるとは思いませんでした。
その後、どうしているのか、私の仕事変遷その③をお楽しみに!