中等度難聴の私が補聴器をつけるようになったきっかけ

今回は軽度~中等度難聴への過渡期の頃、私が補聴器を付けるに至ったきっかけについてお話していきます。

私が補聴器を付けるようになったのは、会社の上司に「このままの状態を続けていたらあなたも会社も不幸になる。」と言われたからです。

「不幸になる」という衝撃の一言により、私はショックを受け、泣きながら補聴器屋さんに買いに走りました(笑)。

では当時のことを詳しくお話していきます。

衣料品販売員として働いていた時に補聴器を購入

30代後半の頃、子育てが少し落ち着いて来たので少しでも稼がないと!という思いからパートをすることにしました。

学生の頃から接客業に携わってきた私は、パート先も時間の融通が利く、衣料品の販売員で働くことに決めました。

入社当時の私の聴力は30db前後。軽度難聴レベル。

聞き取れないことがあることを気にはしていましたが、困る頻度がそこまで多くなかったので、入社する際も特に耳のことは伝えていませんでした。

しかし、日常生活では聞こえていなくてもスルーできることもありますが、仕事ではそうもいきません。

お客さんの言っていることや、上司・同僚の言っていることが聞き取れないことがあり、その頻度も増えて来たなと感じていたころ。

定期的にある面談の時に「何か気になっていることはありますか?」という問いに対して、「私は耳が少し悪くて、聞き返すことが多いかもしれませんが、ご了承お願い致します。」と言った内容を伝えました。

ちなみに、この頃の私は耳が悪いことをわざわざ伝えたくない、できれば隠しておきたいという気持ちがあった頃です。

限られた人にだけ、耳が悪いことを伝えていたのですが、大体反応は「え?そうなんだ!全然分かんなかった。OK!」といった軽い了承が多かったので、同じような返事が返ってくることを期待していました。

それを聞いた上司が「入社するときにちゃんとそのことを伝えたのか」「それに対してどんな対策をしているのか」聞いてきました。

私の答えはどちらも「NO・・・」。

健聴者のフリをしていたかったので、入社時に伝えていませんでしたし、悩んではいたけど、悩んでいただけだったんですね。

まともな返答ができない私に対して上司は冒頭の「このままの状態を続けていたらあなたも会社も不幸になる。補聴器を付けたらどうか。」と言ってきたのです。

当時の私は聞こえないことをそこまで大ごとに捉えていなかったので、言われてショックでしたね~。

今振り返って思い出すと、「不幸になる」言い方はともかくとして、上司の助言はもっともで、提案してくれて良かったと思っています。

当時はガラケーの時代。そこまで何かあるたびにネットで調べようという習慣がついていなかった時でした。

補聴器はどこか「年寄りが付けるもの。付けるのは恥ずかしい。」という偏見を持っていたんですよね。

病院からも35dbくらいの人は、付けるか付けないかはその人の「困り度」によると言われていました。

今だから思う補聴器が必要かどうかについて

補聴器は軽度・中等度難聴の人には補助が出ないので必要感じたからといって気軽に買えるものではありません。

結局私は総合病院の補聴器外来に行き、病院と提携している補聴器屋さんで両耳30万くらいの補聴器を購入しました。

高い買い物でしたが、今では無くてはならないもので、買って良かったと思っています。

軽度難聴の人は終始付けるのではなく、会議の時だけ、仕事の時だけ等、必要な時だけ装用するのもアリかなと思います。

私の場合、「聞き取れない」ことが一番のストレスで、気にすれば気にするほど聴力が下がっていくという悪循環を感じました。

「聞き取れない」ストレスを減らすためにも補聴器はおすすめです!

まとめ

「不幸になる」という呪いのような一言から補聴器購入を買うきっかけをもらった私ですが、今ではその上司に感謝しています。

その上司は本気で私のことを心配してくれていて、なおかつ私の事を評価してくれていることが後から分かりました(笑)。

もし軽度・中等度難聴の方で、そこまで不自由はないけど、購入を迷っているという方がいらっしゃいましたら、購入をおすすめしたいです。

また別の記事で補聴器の必要性について書いて行きますね。

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